そうか、そうか

~とあるSIerの、哀と涙の軌跡~

Veeam12をかるぅぅく検証してみたヨ

どうも、皆さんこんにちは。

 

今回は、皆さん大大大好きなバックアップ製品「Veeam Backup & Replication」で、リリースが予定されている次バージョン 12 のベータ版を触る機会があったので、ご紹介したいと思います。

 

 

皆大好きVeeam

数あるバックアップ製品の中でも、Veeam Backup Replication(以降Veeam)の名前を、近年よく耳にする機会があるのではないでしょうか?

 

イベントなどにもよく出展されているVeeamですが、仮想化基盤との親和性が高く、フル英語である点を除けば、価格面や性能面に優れたバックアップ製品です。

 

クラウドへのバックアップってどうしてるぅ?

バックアップデータを「クラウド環境に退避したい」というご要望をお持ちのお客様は、きっと多いと思います。

 

従来のテープ運用は、運用担当者にも負担がありますし、バックアップ用のストレージをオンプレミスで用意すると、調達と管理を行う必要があります。

 

こうした負担を解消するために、ある程度コストを押さえつつ、高可用性を担保するバックアップ先として、「Amazon S3にバックアップを取りたい!」というケースが考えられると思います。

 

ところが…

Amazon S3にバックアップデータが取れる製品…この世の中にあんの???

 

と言いたいほど、バックアップをS3に直接取れる製品がありません。

あれれーおかしいよー!

 

もしかして、意外とクラウドにバックアップしたいって要件ってないのか???

他にいい製品あったら教えてください。お願いします。(切実)

 

Veeam 12なら…

Veeamの次期バージョンである「12」ではAmazon S3に直接バックアップデータを取るための手段が、ありまぁす

 

そう。

予定されているのです。

Amazon S3への直接バックアップがっっ!!

 

むしろ、なんで今までなかったのか、胸倉つかんで問いただしたいレベルなのですが、これは非常にめでたいことです。

 

従来まではどうしてたのか?

SOBR(Scale-Out Backup Repository)という機能を使うしかありませんでした。

 

SOBRとは、Veeamにおけるバックアップデータの格納先である「Backup Repository」の一種であり、

・Performance Tier

・Capacity Tier

・Archive Tier

の3層構造が可能な「バックアップデータの格納先」です。

 

ただ、このSOBR、すこーーーーーーーしばかりが強く、考え方や設定項目も多いため、初心者にはハードルの高い構成です。

 

また、データは前段となる「Performance Tier」に一度必ず収まるのですが、

このPerformance Tierは、Amazon S3などのオブジェクトストレージが選択できません。

つまり、前段に必ず「S3などのオブジェクトストレージ以外」のストレージを配置する必要がありました。

 



ぐだぐだした前置きはともかく

早速バックアップジョブの画面を見てみましょう!


ワオ!

 

バックアップ取得先として、S3が見えてるじゃあーりませんか!

もちろんBackup Copy先としても指定可能ですよ☆彡

 

ちなみに

バックアップのデータ形式は、オブジェクトストレージにぶち込むと、変化します。

  • 通常、Veeamのバックアップデータは、
  • vbk(フルバックアップファイル)
  • vib(増分データファイル)

などで構成されており、比較的可視性が高くなっていますが、

 

オブジェクトストレージにぶち込まれたデータは、とにかく可視性が悪いです。

↓こんな感じ。

え?データどこに入ってんの??

複雑っ・・・圧倒的っ、複雑っ・・・!

 

直接バックアップデータをいじることはないですが、バックアップが本当にちゃんと取れてるのか、視認したい際などは、不便ですね…

 

とはいえ、オブジェクトストレージに直接データが取れるのは、本当に大きい進歩だと思います。

 

楽しみですねぇ。

 

ではでは~。