そうか、そうか

~とあるSIerの、哀と涙の軌跡~

んなことある? ~オーバーライドチェックボックスが言うことを聞いてくれない~編

皆さまごきげんよう

私です。

 

突然ですが、皆さん。

vSphereの仮想化基盤を作ると「Management Network」っていうのがあるじゃないですか?

 

あれ、なんか悲しいことになっちゃぁいません?

 

 

こんなことが起きたわけよ

結論から言いますと、

Management NetworkのvSwitch継承設定が効かないのです。

 

( ゚Д゚)「えっ・・・・」

 

もう一度言います。

 

効かないんです!(号泣)

 

( ゚Д゚)「・・・まじで?」

 

vSphere基盤には、「vmkernel」と「仮想マシンネットワーク」の2種類があります。

前者は、ESXiホスト自身が使用するネットワーク

後者は、ESXiホスト上で稼働する仮想マシンが使用するネットワークです。

 

ESXiを最初に構築した時、

vmkernelとして、Management Network

仮想マシンネットワークとして、VM Network が作られます。

 

このうち、ご注目いただきたいのが「Management Network」です。

 

設定を見てみましょう。

よく構築をされている方ならご存じだとは思いますが、

Management Networkは少し特殊で、NICチーミングの値が、初期状態で仮想スイッチ(vSwitch)の値を継承しません

 

通常、vmkernelも仮想マシンネットワークも、「仮想スイッチ」にぶら下がる形なので、仮想スイッチの設定を継承するケースが多いので、「vSwitchから継承」、としたいのですが…

 

この状態で、「保存」ボタンを押下して、再び設定を開くと…

何故か値が戻ってる…

 

え?

 

何か見落としてるのか?

この事象、割と調べたのですが同様のケースに遭遇したという情報が見つけられませんでした。

 

なお、私が担当したvSphere7 を新規構築したお客様すべてで発生しました。

 

不思議なことに、

  • 何度かしつこくvSwitchから継承にしたり
  • Management Networkの名前を変えたり

などしたら、パタリと事象が発生しなくなったこともあります。

 

ただ、結局怖くて

vSwitch継承にはせず、「オーバーライド」して、vSwitchと値を合わせるようにしました

 

少なくともvSphere 5や6では体験したことがない事象です。

 

例えば、vCenter管理下にあるESXiホストで、

ESXiから操作

vCenter Serverから操作

両方を試したみても、事象が起きました。

 

時間があれば、引き続き調べてみたいのですが、

「Management Network」については、vSwitch継承に設定を変えるのは避けた方がよさそうです。

 

(ノД`)シクシク