VMware Cloud on AWS ~概要と超基本的なところの使用感 編~
いやーVMware vSphereもついにクラウド環境で動くようになったのかー(しみじみ)
ということで、本当に今更ですが、AWS環境でvSphere 仮想化基盤が動く、『VMware Cloud on AWS(以降VMC)』をようやく触ることができました。
今回は、VMCを実際に使用してみた感想などをツラツラと書いて見ようと思います。
ん?そもそもVMCって?
難しく考えることはありません!
ズバリ!AWS基盤上で稼働しているVMware vSphere仮想化基盤のことです。
vSphereは、VMware社が提供している、言わずと知れた世界シェアNo1の仮想化基盤製品です。
色んなお客様のお仕事をさせていただきましたが、「仮想化基盤使ってるよ!」というお客様のほとんどは、このVMware vSphereをご利用されていました。
なので、vSphereの管理画面である「vSphere Client」などは、ご利用された方も多いのではないでしょうか?
(↓これです!これ!)
何がいいのさ?VMCって。
従来であれば、仮想化基盤の導入は
『必要スペックの算出』
『ハードウェアの選定』
『ハードウェアの発注』
『ハードウェアの設定』
『vSphereの導入』
『vSphereの設定』
『vCenter Serverの導入』
…
などなど、多々やることがあります。
これらを無事に終えて、お客様の運用担当者が「さぁ!運用するぞ!」となると、今度はハードウェアの面倒を見ないといけなかったり、障害が起きたら、保守業者に連絡して…アバババババ
という感じで、「資産を持つ」ということに対しての苦労がついて回ります。(仮想化基盤に関わらず、ですが。)
さて、もう一度言います。
VMC(VMware Cloud on AWS)は、AWS基盤上で稼働しています。
2020年10月現在
VMCは、AWSのi3.metalとi3en.metalというベアメタルインスタンス と呼ばれる物理サーバーをユーザーがそのまま利用できるインスタンスを使用しています。
そう。
つまり、ハードウェアの面倒を見るのは、運用担当者ではなくAWS(VMware)です。
例えば、サーバーに目に見えぬ大いなる力が働き、爆裂四散しようが爆破炎上しようが、修理するのも保守業者呼ぶのもユーザーや運用担当者ではありません。
これは、楽ですよね。
で、実際のところ、レスポンスとか使用感ってどうなん?
使った感想は一言です。
会社の検証環境としてぜひ欲しい!!と思いました。
想像以上(失礼)にサクサク動きます。流石はAll Flash環境。
仮想マシンの起動・停止・クローンなどは爆速でした。
ログイン画面
ログインは、初期状態では「インターネット経由」で行います。
よって、ユーザーはhttps:<vCenterのホスト名>/uiでアクセスすることで、職場からでも自宅からでも、vSphere Clientに繋ぐことができます。
この「<vCenterのホスト名>」は、ユーザー任意のものをつけることはできません。
VMCをデプロイ(使用できるようにするための)の段階で、自動で決まります。
ログイン後の画面
ん?オンプレミスの基盤に間違ってログインしたかな?
と思ってしまうぐらい、見慣れた(?)管理画面ですね。
オンプレミスで、操作と同じように、「仮想マシン」だって作れます!
つまり、ユーザーや運用担当の方からすると、今運用されている仮想化基盤から、VMCへスライドしても、「使用感」という面で、新しい知識はほとんど必要ありません。
ネットワーク環境にもよりますが、画面の切り替えや従来のvSphere仮想化基盤の操作もストレスは全くありません。
vSphere仮想化基盤の設計と導入に数年間携わってきましたが、このストレスの無さはちょっと感動しました。
ちなみに、
各ESXiホストは、こんな感じで見えてきます。
モデルが、i3.metal!ちゃーんと、AWSで動いてるってわかりますねー。
超基本的なVMCのご紹介でした。
ものすごく触りの部位しかご説明できなかったので、
次回は、設定やら制限について、触れたいと思います。